平成28年12月中に発生した交通事故は約5万件で、1月~11月の平均より約1.2倍も多く、1年で最も交通事故が多い月になりました。
特に死者数は約1.3倍も発生しており、重大事故が多発しています。今月は、12月に重大事故がどのように起きているかを踏まえ、どのような走行を心がけたらよいかをみてみましょう。
※薄暮時での歩行者の発見の遅れや、焦るあまりの安全運転義務違反により重大事故が起きています
法令違反別では、わき見や安全不確認など安全運転義務違反が多くなります。
昼夜別の死者数の割合を比べると、夜間の方が多く、死者の年齢層をみると、昼夜ともに65歳以上の割合が高く、特に夜間は1月~11月の平均の約1.3倍に増えます。(出典:警察庁交通局「交通事故統計(平成28 年11 月末)」「平成28 年中の交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」より弊社作成)
12月は日の入りが早く、夜の時間帯が長くなります。ことに交通量が多い市街地では、薄暗くなった道路を渡ろうとしている歩行者の発見が遅れる可能性があります。なかでも65歳以上の歩行者は、暗い色の服を着ていることが多く、薄暗くなると目立たなくなります。また、身体機能の低下により危険回避の行動がとりづらくなっている可能性があるので、ドライバーが気づいたときには接触を避けられず重大事故に至るおそれがあります。
さらにドライバー側は、忙しいと運転中につい先のことや他のことを考えてしまいがちで、運転から注意がそれたり、焦るあまり安全確認を怠ったりして、重大事故を起こす危険性が高くなります。
※12月の運転を安全に行うために…
忙しい12月を安全運転で過ごし、安心してお正月を迎えるためにはどうしたらよいか、一緒に考えてみましょう。
走行するときは…
・早めにヘッドライトを点けましょう。
・携帯電話やカーナビの確認、エアコンの操作は車を安全な場所に止めて行いましょう。
・車間距離をあけ、法定速度を維持し、周囲の安全確認を行いましょう。
・定期的に車内を換気し、休息をとりながら運転しましょう。
事前の準備は…
・ゆとりある走行計画を立てましょう。
万が一の交通事故の際は、弊社営業担当者までご連絡下さい。
担当 福田 浩子