最近よく耳にする手術方法、内視鏡と腹空鏡についてのお話しです。
内視鏡(先端に光源とレンズが付いた管で、口や肛門などから体に挿入)によって映し出された体内の病変部を、モニター画面上で観察しながら治療を行います。挿入した内視鏡の先端から、スネアというループ状のワイヤを病巣部の根元にかけ、高周波電流を流してがんを切除するなどの方法があります。
腹空鏡とは、おなかの内部を観察するために用いるカメラのような器具です。腹部の皮膚に小さな穴を開け、そこから差し込んで用います。腹腔鏡を用いて行う手術のことを「腹腔鏡下手術」といいます。おなかに開けた数か所の小さな孔から、腹腔鏡や手術操作の器具を挿入します。ガスでおなかをふくらませ、テレビモニター画面上で内部の状態を見ながら手術を行います。
上記のような手術のほかにも、医療技術は進歩しておりますのでたくさんの方法があります。ただ、やはり検診を受けていただき、未然にがんを防ぐのが一番ですね。検診、年に一度は受診ください。
担当 福田 浩子