「世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし」。在原業平が『伊勢物語』で詠んだ歌は、千年以上前から日本人の桜への心情が変わってないことになぜか安堵するそうです。
「願わくは花の下にて春死なむその如月の望月のころ」、この西行の歌には壮絶なまでの思いがあって好きな人が多いそうです。
いつ散ってしまうか、雨は降らないかというハラハラした気持ちを埋め合わせてくれるのが東京国立近代美術館の常設『小雨ふる吉野』です。
ハラハラした気持ちが桜の魅力ですが、桜を毎年逃さず見れる保険があったら「のどけからまし(穏やか)」だと思われます。
日々の穏やかな気持ちを提供してくれる、これが保険の本質ではないでしょうか。
担当:松浦