ご質問
28歳の会社員です。最近、投資に興味をもっています。いろいろ調べていく中で、「ETF」なる商品を知りました。投資信託の一種だということはわかりましたが、普通にいわれる投資信託と何が違うのか、教えてください。
◆ETFとは?
ETFとは、Exchange Traded Fundの略で、「上場投資信託」と訳されます。この「上場」というところが、一般的にいわれる投資信託(以下投資信託)との違いです。つまり、ETFという金融商品自体が上場されているので、株式と同じように個人で銘柄(21年3月現在、東京証券取引所には237の銘柄があります)を選んでリアルタイムでの売買が可能です。
◆投資信託と比べてみると
対して投資信託は非上場です。証券会社、銀行、郵便局などが提供している投資信託商品のどれかを買うのはETFと変わりません(ETFを売買できるのは証券会社だけ)。ただし、買った商品の一部または全部を売る場合、取引金融機関を通じて売却行為をするだけで、そこには市場状況に合わせてリアルタイムで売買する自由はありません。
◆分散投資という目的は同じ
投資信託の最大のメリットは分散投資です。そこは投資信託の一種であるETFも同じです。ただし、ETFは個別銘柄を上場することで、分散投資によるリスク回避とリアルタイム売買の流動性を同時に実現しているのが大きな特徴です。ETFは投資信託に比べると信託にかかる手数料が割安なのも知っておいてください(下図参照)。
新たな投資をする際に大事なことは、自分で納得できるまで勉強するか、信頼できる専門家に相談してから行なうことです。「生兵法は大怪我のもと」ということわざがありますが、投資にもこれはいえます。知ったつもりで行なうと大怪我をするリスクがあります。
担当:松浦