古来より秋という季節はいつの間にか忍び寄ってくると言われます。そのことを象徴するような和歌が詠まれています。「八重むぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね 秋は来にけり」(恵慶法師)。つる草が生い茂る侘しい我が家を訪れる人などいないけれど、今年も秋は来るのだなぁという意味です。
その他にも良暹(りょうぜん)法師という詠人の和歌に、「さびしさに 宿を立ちいでて ながむれば いづこも同じ 秋の夕暮れ」という歌があります。寂しさに耐えかね住まいを飛び出してみると、そこに広がるのは心情を映した寂しげな秋の夕暮ればかりという意味です。
共通するテーマとして、人間の小さな都合とはお構いなしにある自然の大きな理(ことわり)です。人の都合に関係なく起こってしまう出来事に安心を与えてくれるのが保険です。是非、ご自身に必要な保険を真剣に考えていただきたいです。
担当:松浦