40代の女性からの質問です。
だんだん梅雨が近づいてくると、毎年うんざりします。雨続きで気持ちがふさぎ気味になるだけでなく、実際に体に不調を感じます。なにか原因があるのでしょうか。状況を改善できる対策があれば教えてほしいです。
◆「梅雨だる」の原因
体の不調が慢性的でなく梅雨の時期だけであれば、いわゆる「梅雨だる」が原因かもしれません。梅雨時期に雨が続くのは、低気圧が停滞するからです。低気圧が続くと自律神経のバランスが崩れ、体をリラックスさせる副交感神経が優位になりやすくなります。身体活動に適した状態をつくる交感神経優位にうまく切り替えられないと「梅雨だる」が生じます。
◆なぜ女性の不調が多いのか
下図は養命酒製造株式会社が行なったアンケート「梅雨の不調」からの抜粋です。梅雨は不調を感じることが多いかを聞いています。不調を感じる割合は女性の方が高いようで、これは男性より筋肉量が少ないため気温や天候の影響を受けやすいからだそうです。また女性はホルモンバランスの変動によって自律神経が乱れやすいのも不調が多い原因とされています。
◆梅雨だるの解消方法
日中元気に過ごすには、朝冷水洗顔をしたり冷水シャワーを浴びたりして交感神経を活発にしましょう。逆に就寝前はリラックスしたいので副交感神経優位へ切り替えるため湯舟につかったり、蒸しタオルで目元を温めたりします。また、ぐっすり眠るために電気を消した後は、スマホを見ないことも大切です。良質な睡眠も、自律神経の円滑な切り替えには必要なのです。
担当:金子