30代の女性からのご質問です。
低金利の時代、預貯金だけでは不安で投資に興味があります。とはいえ、ハイリスクの商品は怖いです。友人は最近、米国国債投資を始めたといいます。米国国債投資とは、一体どのようなものなのでしょうか?
◆米国国債(トレジャリー)について
まず債券とは、国や企業が投資家から資金を借りるために発行する有価証券を指します。米国国債を買う行為は、あなたが米国政府にお金を貸すということです。米国国債には、2種類あります。1年間で2回利子を受け取る「利付債」と満期になるまで利子を受け取らない「ストリップス債」です。
◆投資にはメリットもデメリットもある
例えばストリップス債は、額面の金額から一定額を引いた額で発行されています。満期まで保有すれば、発行体が破綻でもしない限り額面金額が戻り、途中で利払いもないため管理も簡単なのがメリットです。ただし、米国国債には「為替変動のリスク」があることを知っておかなければいけません。
◆為替変動リスクとは
米国国債は米ドル建ての投資商品なので、円と米ドルの為替レートの変動によりリスクが発生します。「1米ドル100円」の時に1万米ドル購入したとしましょう。満期時に円高となり「1米ドル80円」になっていたら20万円の為替差損です。ただし、為替変動で起こるのは損ばかりではありません。満期時に円安で「1米ドル120円」になっていれば、20万円の為替差益になります。このように為替レートの推移次第では、円換算した際に元本を上回ることもあれば下回ることもあると理解しておく必要があります。
投資にはさまざまなリスクがあり、自己責任です。米国国債に限らず、自分で知識を得る努力は必要です。最近はYouTubeも有益な情報源となっています。情報は積極的に取りましょう。
担当:金子