年末調整で所得控除対象となる保険は? 控除対象となる保険を見落としているかも。要確認!

30代の女性からの質問です。会社員をしています。毎年11月になると会社から年末調整の書類を渡されます。生命保険の類(たぐ)いや社会保険料が控除の対象になることは知っていますが、他にどんな保険が控除の対象になるのでしょうか。詳しく教えてください。

◆年末調整の所得控除対象となる保険

年末調整で所得控除対象になる保険には①生命保険(死亡保障、介護医療保険、がん保険、個人年金保険など)、②地震保険(建物や家財を対象とした地震保険)、③社会保険料、④小規模企業共済等掛金(小規模企業共済の掛金、企業型確定拠出年金〈企業型DC〉の掛金、個人型確定拠出年金〈iDeCo〉の掛金、地方公共団体が心身障害者に関して実施する扶養共済制度の掛金)があります。申告時に見落とさないよう、注意しましょう。

◆保険会社からのお知らせ

年末調整用紙には、上記①~④のカテゴリー別の記載があり、あなたが加入している該当保険商品を記入する形式になっています。年末調整前に保険会社から控除証明書が届いたら、内容をよく見てください。そして、現在あなたが加入している保険、所得控除となる保険を書類に記入しましょう。

◆保険料で控除額は変わる

控除額は、払った保険料額によって変わります。払込保険料額による所得税、住民税の控除額が右表の通りです。記載を間違えて保険料額を少なく記載してしまっても、改めて確定申告で差額を申告すれば相当分が還付されます。会社員でも確定申告はできるのです。しかし、自分で手続きをしなければなりません。わからない場合は、総務等に相談してみましょう。

各種保険にあなたが加入した時期によっては、年末調整に間に合わない場合もあります。例えば、その年の10月以降に加入したら控除証明書は期限内に届かないかもしれません。しかし、確定申告をすれば差額は還付されます。

担当:金子


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