30代の男性からのご質問です。
積極財政と緊縮財政という言葉をよく聞きます。私の理解では、積極財政とは景気を下支えする財政政策、緊縮財政は政府が支出を削減したり増税したりして引き締める財政政策。このような解釈で合っているのでしょうか。
◆積極財政と緊縮財政の違い
積極財政と緊縮財政については、質問者様の認識で基本的に合っています。基本的に適切な政策とは、その時の状況により変わってくるものです。積極財政は、景気が悪い時に財政出動して需要を刺激する。緊縮財政は、景気が良い時に財政を引き締めて需要を抑制するという景気対応の違いがポイントです。積極財政と緊縮財政には、それぞれメリット・デメリットがあります。
◆積極財政のメリット・デメリット
積極財政のメリットは、財政支出を増やすことで消費や投資を喚起し景気を支えられる、雇用創出に繋がる、社会インフラ整備に予算を投じられるなどが挙げられます。一方で、財政赤字の拡大に繋がりやすかったり財政の健全化が遅れたりするデメリットもあり得ます。
◆緊縮財政のメリット・デメリット
緊縮財政のメリットは、財政の健全化が図れたり将来の世代の負担軽減に繋がったりすることがメリットです。しかし、景気の減速を招きかねないデメリットもあり得ます。財政の健全化は永遠の課題ですが、経済成長も重要です。従って、状況に応じて適切に積極・緊縮のバランスをとることが重要だと考えられます。
広報担当:佐々木