ご質問
30代の男性です。投資に興味があるので、いろいろと自分なりに調べています。そこで行き当たったのがiDeCo(イデコ)です。投資の1種だとは見当がつきますが、これは一体どういう制度なのでしょうか。特徴やメリット、注意点などを教えてください。
◆iDeCoとは
iDeCoとは個人型確定拠出年金のことで、掛け金を自分で運用しながら積み立てる私的年金です。老後の年金という位置づけですから、受け取れるのは60歳以降になります。加入できるのは、20歳以上60歳未満の公的年金加入者で、雇用形態による制限はありません。ただし、海外居住者や国民年金未納者は、加入することができません。
◆そのメリット
iDeCoの最大の特徴は、税制上の優遇措置が厚いことです。掛け金全額が所得控除の対象となり、所得税と住民税が安くなります。また、運用益も非課税です。加えて、受け取り時にも税制優遇があり、年金として受け取る場合は公的年金など控除が、一時金(一括)で受け取る場合は退職所得控除が使えます。年金と一時金を併用すると、両方の控除の対象となります。
◆ここに注意しよう
ただ、iDeCoは上記の通り、60歳になるまで受け取れません。中途脱退も可能ですが、そのための要件は非常に厳しく、現役世代で健康な人は実質途中解約できないと考えるべきです。また掛け金には限度額があり、第1号被保険者(自営業者など)以外は年間で27万6000円とさほど大きくありません。あくまで資産運用の一環として捉えてみてはどうでしょう。
積立期間が長くなるほど、利回りの違いで受け取り額に大きな差がでます。商品ラインアップや口座管理手数料などの観点から、iDeCo専用口座を開設する金融機関(保険会社、銀行、証券会社など)を選んでみてください。
いつでも弊社までご相談ください。
担当:久米