老後の生活費はいくら必要? 資産をどう使いながら暮らしていくか

 

60代ご夫婦からのご質問です。

これまで貯金や投資で積み立ててきた資産を今後どのように取り崩していけばよいのか悩んでいます。夫婦2人暮らしで、あまり無駄遣いするタイプではありません。毎月の生活費はどのくらいみておけばよいものでしょうか。

◆老後の生活費とは

老後の生活を考えるとき、多くの人が気になるのが「毎月どれくらいの生活費が必要なのか」という点です。仕事から引退すると、主な収入は公的年金になります。そのため、現役時代と同じ感覚で支出を続けると、家計を逼迫(ひっぱく)する可能性があります。老後を安心して暮らすには、生活費の目安を知り、収入と支出のバランスを考えておくことが重要です。

◆生活費の目安

老後の生活費は家族構成や生活スタイルによって異なりますが、統計データから一定の目安を知ることができます。2022年に実施された総務省の家計調査によると、65歳以上の単身無職世帯では、毎月の平均消費支出は約14.3万円でした。ただし、この数字はあくまでも平均であり、住居費や医療費、趣味などによって実際は大きく変わります。

◆生活費以外も備えを

老後は、生活費以外にも考えておくべき支出があります。税金や入院、通院といった医療費に加え、自宅の修繕費、介護費用、さらには葬儀やお墓の準備なども費用がかかります。これらは毎月一定に発生するものではなく、あるタイミングでまとまった支出となるケースが多いのが特徴です。日々の生活費だけでなく、突発的な支出も視野に入れて備えることが大切です。

上図は、2025年に生命保険文化センターが発表した「生活保障に関する調査」からの抜粋です。夫婦2人で老後生活を送るうえで必要と考える最低日常生活費は、月額で平均23.9万円となっています。

これはあくまで「最低限」の生活を前提とした金額であり、ゆとりある生活のための上乗せ額や予期せぬ支出などを含めると、さらに多くの費用がかかる可能性があります。

広報担当


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